阿河 徹 OFFICIAL HP
トラックマンとは?
トラックマンゴルフはUSPGAの公認ブランドに指定されており、その数値は世界基準とされています。そして、トラックマンは近年においてスイング調整またはスイングを作り上げていく中で最も影響を与えた弾道測定器です。
1ショット打つごとに13項目のクラブデータ、13項目のボールデータを計測することができ、合計26項目にも及ぶスイングデータが取れる優れたツールとなります。
トラックマンを使ったことはありますか?
雑誌やYouTubeでご覧になった事があるかもしれませんが、
最近は屋外の大型練習場にトラックマンレンジを導入しているところも多く見かけるようになりました。
今やアマチュアゴルファーの方々にもテクノロジーの波が押し寄せてきています。
しかしトラックマンレンジで皆さんが見ることができるのはボールデータだけなのです。
そして雑誌やYouTubeで見ているデータもボールデータが主な数字だと思います。
実はスイングを解析したり調整する上ではクラブデータが最も大切な数字になります。
インパクト近辺で起こっているクラブの動き、角度、スピードなどを、13もの項目に分解して表示してくれるデータなのです。
この13項目(ボールデータも合わせると26項目)のクラブデータを読み解きながら、インパクトで何が起こっているのか、何が原因であなたのミスショットが起こっているのかを発見していきます。
もちろんこのデータの解析には数字を読み解くための専門的な知識が必要になります。
大きな気付き
トラックマンの専門知識を持ち合わせたインストラクターは、高速カメラで撮影したスイング動画を合わせて解析し、皆さんのスイングのどこに問題、原因がありミスショットが出ているのかを発見、修正していきます。
クラブデータを読み解いていく中で、ClubPath、Attack Angle、Swing Direction、LowPoint、Face Angle、Face to Pathは最も大切な数字になります。
ゴルフのインパクト近辺はあまりにも高速で動く領域のため、肉眼や動画解析だけでは読み取れないのです。
私自身も2013年からトラックマンをレッスンに取り入れたのですが、大きく2つの気付きがありました。
一つは我々がずっと「こういう風にクラブを振るとボールはこういう風に飛ぶし曲がる」と思っていた知識が間違いであったという点。
これは当時衝撃的な事で、世界中の多くのインストラクターが考え方を改めました。
ミスショットが出る時のクラブの進入角度などは意外と小さいという点。
つまりナイスショットとミスショットは一見パッと見はほぼ同じ。
インパクト近辺の少しの角度の差でナイスショットかミスショットかが決まるのです。
このナイスショットとミスショットの時のクラブ入射角度の違いが意外と小さいが故に、
(多くの方が経験があると思いますが)「前日の夜の練習はバッチリだったのに、なんで今日のラウンドはこんなに当たらないんだ!?」という事が起こるのです。
皆さんのために我々プロコーチができること
我々インストラクターは、トラックマンや動画解析からアマチュアゴルファーの方々のスイングの問題点を探し出します。
そしてそこを改善修正していくのですが、ここからさらに問題がでてきます。
このスイング改善に対して、どのような感覚で動きを治していくかはプレーヤー(アマチュアゴルファー)によって一人一人全く違うのです。
例えば何か一つのデータ、(仮にClubPath)を修正しようとする際に、修正の仕方、動作感覚、意識する場所や意識の仕方は人によって全く違います。
つまり究極の主観の世界なのです。
この改善の取り組みについて最も重要な事がコミュニケーション、プレーヤー(アマチュアゴルファー)との対話のやりとりによる修正方法の発見なのです。
ゴルフレッスンにおいてプレーヤーとの対話、コミュニケーションは最も大切な項目になります。
このインストラクターとの対話によってスイング改善の取り組み方、意識する場所や意識の仕方、スイングする時のイメージ、練習ドリルなどが決定されていきます。
ここにインストラクターの力量の差もうまれます。
トラックマンを使って、スイングに今何が起こっているのかを見つけ出し、何が原因で上手くいかないのかを発見し、インストラクターとのコミュニケーションによって適切な改善方法を見つけ出し取り組む。
このプロセスを踏むことによってゴルフスイングは劇的に改善されていきます。
そして1日1日の練習が全て意味のある練習になっていきます。